建設の英語表現がこれ一冊で完結 現場と契約で迷わない実務ガイド集

くらし

建設 英語を辞書で調べて「construction=建設」とだけ押さえて終わらせていると、現場と契約で静かに損失が積み上がります。safety signに“No construction”と書いて工事中なのに「工事がない」と読まれたり、建設会社 英語表記を安易に“○○ Construction Co., Ltd.”とし事業内容とズレていたり、建築 事務 所 英語や施工 会社 英語を誤って名乗るだけで、海外クライアントの信頼を削っています。
本記事は、単語帳では拾えない現場と契約のリアルだけに絞った実務ガイドです。constructionとbuildingの違い、build/construct/erectの過去形・過去分詞の落とし穴、建設 物 英語の言い分けから、建設業 英語・建設会社 英語の選び方、ゼネコンや測量 会社 英語、建設 コンサルタント 英語の線引きまで、会社概要や求人票にそのまま使えるレベルで整理します。
さらに、Construction siteの意味と安全掲示、temporary constructionの範囲誤解、設計 図 英語やパース 建築 英語、ユニットバスなどの和製カタカナの危険、Construction 読み方 カタカナや建設 英語 略の決め方まで、プロジェクトで実際に起きたトラブルを前提に解説します。「コンストラクションって書いておけば通じる」発想を今日で終わらせるための一式がここにまとまっています。

  1. まず建設と英語でどう言うかを整理するconstructionとbuildingの使い分けのリアル
    1. 建設の基本英訳と読み方整理constructionとそのカタカナ発音
    2. buildとconstructとerectの違い建設する動詞と過去形過去分詞の失敗パターン
    3. 建設物や建造物を英語で言い分けるときのプロ目線buildingだけに頼らない
  2. 建設業と建設会社を英語で名乗るときに一番迷うポイントを片付ける
    1. 建設業英語と建設会社英語表記company profileで恥をかかない書き方
    2. ゼネコン施工会社測量会社の英語表現をどう分けるか
    3. 建設コンサルタント英語と土木建設業英語の境界線civil engineeringをどこまで名乗るか
  3. 建築と建設の違いを英語で説明できるようになるarchitectureとconstructionの境界
    1. 建築英語と建設英語を混同したときに現場で起きる誤解
    2. 建築事務所や建築会社を英語で表記するときの鉄板パターン
    3. 建築土木建築設備設計を英語で伝えるときの安全な言い回し
  4. 現場で本当に使う建設現場英語安全掲示とトラブル事例から学ぶ
    1. construction siteの意味とNo constructionの危険さ
    2. 一時的な構造物や仮設工事を英語でどう書くかtemporary constructionの落とし穴
    3. 外国人作業員向けの安全標識でよくある誤訳とその直し方の実例
  5. 設計図英語と建築パース英語図面レビューで止まらないための表現集
    1. 設計図や平面図を英語でどう書くかplanとdrawingとlayoutの線引き
    2. パース建築英語の表現perspectiveとrenderingのどちらを使うか
    3. 建築設備設計を英語で説明するときに避けたい和製英語ユニットバスなど
  6. メール契約仕様書でそのまま使える建設英語ペルソナ別の書き分けテンプレ
    1. 現場監督向け工事開始中断凍結再開を英語で連絡するフレーズ
    2. 設計事務所向け設計変更建設コスト建設スケジュールを伝える定番表現
    3. 建設コンサル人材会社向け求人票やプロジェクト概要で使う建設業英訳テンプレ
  7. 略語とカタカナに潜む建設英語の落とし穴BT E V S U S…プロジェクトで何が起きているか
    1. construction略と建設会社の英語略称Co Ltdを付ける前に決めておくこと
    2. 図面の略語が原因で起きた実際のヒヤリハット事例とスタイルガイドの作り方
    3. construction読み方カタカナと和製カタカナ英語の整理コンストラクションだけでは足りない理由
  8. 辞書どおりが通用しない場面建設英語で本当に避けるべき表現と古い常識
    1. buildだけで十分はどこまで本当か契約文書で問題になるケース
    2. under constructionで済ませていい説明と必ず補足が必要な説明
    3. 現場で使われているが国際案件では誤解されがちな表現一覧
  9. 今日からできる建設英語の運用ルール作り小さな仕組みで大きなトラブルを防ぐ
    1. プロジェクトごとの建設英語用語集スタイルガイドの作り方
    2. 機械翻訳と人の目を組み合わせるときに建設分野ならではのチェック観点
    3. 現場設計営業が同じ建設英語を話すための社内共有フォーマット例
  10. この記事を書いた理由

まず建設と英語でどう言うかを整理するconstructionとbuildingの使い分けのリアル

現場で外国人に説明するとき、「とりあえずconstructionでいいや」と片付けると、契約や図面レビューでいきなりブレーキが掛かります。ここをきちんと整理しておくと、会社概要も安全掲示も一気に楽になります。

建設の基本英訳と読み方整理constructionとそのカタカナ発音

最も基本になる名詞はconstructionです。読み方は「カンスラクション」ではなく、カンストラクションに近い発音になります。

  • the construction of a new office building

    新オフィスビルの建設

一方、buildingにも「建物」「建設」という両方の意味がありますが、プロの現場では次のようにざっくり分けておくと混乱しません。

日本語のイメージ 使う英語 ポイント
行為としての建設工事 construction 工事期間や工事費と相性が良い
できあがった建物 building 構造物そのものを指す
建設業という業態 construction industry 会社説明や求人票で多用

私の視点で言いますと、「工事そのものならconstruction、完成物ならbuilding」と口癖レベルで意識しておくと、英訳の精度が一段上がります。

buildとconstructとerectの違い建設する動詞と過去形過去分詞の失敗パターン

動詞は意味の違いより使われる文脈を押さえるのがコツです。

  • build – built – built

    一番万能で日常英会話寄り。住宅やマンション、組織づくりにも使います。

    • We built 200 apartments last year.
  • construct – constructed – constructed

    契約書、設計図、仕様書でよく出るフォーマル寄りの動詞です。

    • The contractor shall construct the retaining wall.
      「請負者は擁壁を施工するものとする」といった条文にぴったりです。
  • erect – erected – erected

    鉄骨、タワークレーン、足場など「縦に組み上げる」イメージが強い動詞です。

    • erect steel frames
      鉄骨建方のニュアンスに近い表現になります。

現場で多い失敗は、過去形と過去分詞を混同してhave buildと書いてしまうケースです。契約やレポートで完了形を使うときは、必ずhave built / have constructedの形にすることが重要です。

建設物や建造物を英語で言い分けるときのプロ目線buildingだけに頼らない

「建設物」を何でもかんでもbuildingで片付けると、土木系の構造物で誤解を招きます。プロの現場では、対象によって次のように使い分けています。

日本語 推奨英語表現 コメント
建物全般 building 住宅・オフィス・商業施設など
構造物全般 structure 橋梁・擁壁・タンクなどに広く使える
土木構造物 civil engineering structure 堤防やトンネルなど土木色を出したいとき
建築物 building structure 建築分野で「構造」を強調したいとき

例えば、図面や仕様書で「既存建物」と書きたい場面でも、解体範囲に橋梁や階段塔が含まれるならexisting structuresと複数形でまとめた方が、安全側に倒れます。

また、「一時的な構造物」をtemporary buildingと書いてしまうと、仮設事務所だけを指すように読まれることがあります。足場や仮設スロープまで含めたい場合は、次のように少し説明を足しておくと誤解を防げます。

  • temporary structures for construction work

  • temporary facilities including scaffolding and access ramps

こうした言い分けを最初に決めておくと、あとから文書や図面を直す手戻りが一気に減ります。

建設業と建設会社を英語で名乗るときに一番迷うポイントを片付ける

「とりあえずconstruction companyと書いておくか」が、海外案件では信用を落とす一行になります。名乗り方ひとつで、相手の頭の中の“あなたの会社の事業範囲”が決まってしまうからです。

建設業英語と建設会社英語表記company profileで恥をかかない書き方

会社概要の英語版でまず押さえたいのは、「業種」と「会社種別」を分けて書くことです。

日本語で言いたいこと 英語表記の安全パターン 避けたい・誤解されやすい表現
建設業 construction industry / construction sector construction workのみ
建設会社 construction company / construction firm constructionだけを社名風に使用
○○建設株式会社 ABC Construction Co., Ltd. ABC Construction Ltd Coなど順番ミス

私の視点で言いますと、海外クライアントは最初のcompany profileの2〜3行で、「土木までやるのか」「設計は含むのか」を一気に判断します。そこで有効なのが、社名の下に一文で事業範囲を補足する型です。

  • ABC Construction Co., Ltd.

    A general building and civil engineering contractor based in Tokyo.

  • XYZ Engineering & Construction Co., Ltd.

    Providing design, construction and maintenance services for industrial facilities.

この一文を付けるだけで、「単なる建築工事会社か、設計や維持管理までカバーするのか」が一目で伝わります。

ゼネコン施工会社測量会社の英語表現をどう分けるか

日本語の「ゼネコン」「施工会社」「測量会社」を、全部construction companyで片付けると、海外から見ると“何を頼める会社なのか”がぼやけます。ここは役割で切り分ける発想が重要です。

日本語の呼び方 実際の役割 推奨英語表現
ゼネコン 設計を除く一括請負 general contractor / general construction contractor
施工会社 施工を担当 construction contractor / building contractor
下請け専門業者 特定工種を担当 subcontractor
土木系ゼネコン 土木メイン civil engineering and construction company
測量会社 測量・調査 surveying company / land surveying firm

ポイントは、companyとcontractorを使い分けることです。

  • 発注者から見た「請負人」として強調したいとき

    → general contractor / construction contractor

  • 事業体として説明したいとき

    → construction company / civil engineering and construction company

ゼネコンの名刺でGeneral Contractorとだけ刷られているケースもありますが、会社概要では必ず「何を中心に請け負うのか」を補っておくと、海外パートナーとの齟齬を減らせます。

建設コンサルタント英語と土木建設業英語の境界線civil engineeringをどこまで名乗るか

建設コンサルタントと土木建設業を同じcivil engineeringでまとめてしまうと、「設計だけなのか」「工事もやるのか」が伝わりません。ここを曖昧にしたまま契約に入ると、設計変更時の責任範囲で揉めやすくなります。

日本語業態 実態 おすすめ英語表現
建設コンサルタント 調査・計画・設計 construction consulting firm / civil engineering consulting firm
土木建設業 土木工事の施工主体 civil engineering and construction company
設計も施工も行う土木会社 設計施工一括 design and build civil engineering contractor

civil engineeringは「学問・技術分野」を指す言葉なので、会社名としては何をしているcivil engineeringなのかを必ず足します。

避けたいのは、次のような書き方です。

  • × ABC Civil Engineering Co., Ltd.(設計専門なのか施工もするのか不明)

  • × Civil Engineering Consultant & Construction(コンサルか施工か判別不能)

安全なのは、役割を2段階で示す書き方です。

  1. 業態を名乗る

    • construction consulting firm
    • civil engineering and construction company
  2. 役割を一文で補足する

    • Providing planning, design and project management services for infrastructure projects.
    • Specialized in earthworks, road construction and bridge erection.

こう整理しておくと、発注側も「どこまで任せられる会社なのか」を正しく理解でき、追加業務や変更契約の相談もしやすくなります。会社概要の数行を整えるだけで、海外案件のスタートラインが一段上がる感覚を、ぜひ体験してほしいところです。

建築と建設の違いを英語で説明できるようになるarchitectureとconstructionの境界

日本語だと「建築」と「建設」を何となく使い分けても、英語になると全部constructionで済ませてしまう人が多いです。ところが海外クライアントは、ここをシビアに見ています。境界を外すと、設計範囲も責任範囲もズレてしまいます。

建築英語と建設英語を混同したときに現場で起きる誤解

単語のざっくりした役割は次の通りです。

日本語 主な英語 ニュアンス・責任範囲
建築 architecture 意匠・計画・設計思想
建物 building 完成した建物そのもの
建設 construction 施工プロセス・工事一式
土木工事 civil engineering works インフラ系の工事全般

たとえば、設計事務所が提案書で「Scope of construction」と書いてしまうと、「施工もまとめて請けるのか」と誤解されることがあります。本来「Scope of architectural design」と書くべきところです。

私の視点で言いますと、海外案件でarchitectureを一言も使わずに説明している資料は、それだけで「どこまで設計責任を持つのか」が読みにくくなり、追加質問が必ず飛んできます。

建築事務所や建築会社を英語で表記するときの鉄板パターン

会社概要や名刺で迷いやすいのが、社名の英語表記です。日本語の「設計」「工務店」「総合建設」を、英語ではきちんと分けた方が信頼されます。

日本語表記 英語表記の鉄板パターン ポイント
建築設計事務所 Architectural Design Office / Architectural Firm 設計専業ならconstructionは入れない
一級建築士事務所を持つ設計会社 Architecture & Engineering Firm 構造・設備も包含するときに有効
建築会社(中小工務店含む) Building Contractor / Construction Company 施工メインか、元請けかで使い分け
総合建設業(ゼネコン) General Contractor / General Construction Company 大規模案件・元請けを示したい場合

companyの略称を付けるときは、Co., Ltd.を機械的に足す前に、「設計なのか施工なのか」を英語名で先に明確にしておくと、後から契約書を書き換える手間を減らせます。

建築土木建築設備設計を英語で伝えるときの安全な言い回し

業務内容を英訳するときに一番揉めるのが「どこまで設計する会社なのか」です。辞書の単語を並べるより、範囲が一目で分かるセット表現を使った方が安全です。

  • 建築設計

    • architectural design
    • architectural planning
      → 意匠中心なら「architectural design services」が無難です。
  • 土木設計

    • civil engineering design
    • civil and structural design
  • 建築設備設計

    • mechanical and electrical (M&E) design
    • building services engineering design

特に建築設備は和製表現が多く、「ユニットバス」をそのままunit bathと書いて通じなかった例が繰り返し報告されています。実務では次のような書き方に置き換えると誤解が減ります。

日本語の表現 危険な直訳 実務で安全な言い回し
ユニットバス unit bath modular bathroom unit / prefabricated bathroom unit
建築設備設計 architectural equipment design building services design / MEP design
仮設設備 temporary equipment temporary facilities for construction works

ポイントは、「日本語で一言のものほど、英語では説明的に書く」という発想です。architectureとconstructionをきちんと分けた上で、civil engineeringやbuilding servicesといったキーワードを組み合わせれば、海外の図面レビューや契約交渉が一気にスムーズになります。

現場で本当に使う建設現場英語安全掲示とトラブル事例から学ぶ

「単語は覚えたのに、現場で通じない」。多国籍の作業員が増えるほど、現場の空気が一瞬で凍る看板ミスが増えます。ここでは、辞書ではまず出てこない“事故一歩手前の実例”ベースで整理します。

construction siteの意味とNo constructionの危険さ

construction siteは「工事現場」という意味ですが、問題は禁止表現との組み合わせです。私の視点で言いますと、次のような誤表示は何度も見てきました。

危ないパターンと安全パターンの比較

目的 よくある誤表示 ネイティブが受け取る意味 安全な表現例
立入禁止 No construction 工事はありません Construction site. No entry.
工事中 No construction 工事していない Construction in progress. Keep out.
通行止め No road 道が存在しない Road closed due to construction.

ポイントは動詞と禁止文をセットにすることです。
例文をそのまま安全掲示に流用しやすい形にすると、次のようになります。

  • Construction site. Authorized personnel only.

  • Construction in progress. Do not enter.

  • Demolition work in progress. Wear safety helmet.

禁止のニュアンスを出したいときは、noだけに頼らず、do not enterやkeep outを基本にした方が誤解がありません。

一時的な構造物や仮設工事を英語でどう書くかtemporary constructionの落とし穴

契約書や安全掲示で悩ましいのが「仮設」です。temporary constructionとだけ書くと、何を含むのか人によって解釈が分かれます。

現場でぶつかりやすい用語の整理

日本語 適切な英語候補 現場での主な使い分け
仮設構造物 temporary structure 足場や仮設階段など構造体そのもの
仮設工事 temporary works 仮囲いやゲートを含む一式工事
仮設施設 temporary facilities 事務所や休憩所、トイレなど設備寄り

契約で「temporary construction shall be included in the contract price.」とだけ書くと、「足場も含むのか」「仮設トイレは別精算か」で揉めやすくなります。そこで実務では項目を列挙して範囲を固定することが多いです。

例文:

  • Temporary works including scaffolding, temporary fences, gates and protection decks are included in the Contract Price.

  • Temporary facilities such as site office, storage and workers’ rest area shall be provided by the Contractor.

看板レベルでも同じ発想が有効です。

  • Do not remove this temporary structure. It is part of safety works.

何が一時的なのか、何のための構造物なのかを一行で補足しておくと、解体タイミングの誤解を防げます。

外国人作業員向けの安全標識でよくある誤訳とその直し方の実例

外国人作業員向けの安全掲示で多いのは「和製カタカナを直訳した英語」です。意味が伝わらないだけでなく、安全管理上のリスクにもなります。

ありがちな誤訳と修正例

目的 よくある表現 問題点 推奨表現
立入禁止 No go 何となくは通じるが曖昧 Do not enter.
保護具着用 Safety use 名詞と動詞が不明確 Wear safety equipment.
立入禁止区域 Danger area 情報が不足 Restricted area. Keep out.
資材仮置き場 Material yard 設備か敷地か不明確 Temporary material storage area.

安全標識を作るときのチェックポイントを、現場で使いやすいように整理すると次の通りです。

  • 動詞を必ず入れる

    • Wear, Use, Do not enter, Keep out など行動をはっきり指示する
  • 対象を具体的に書く

    • helmetだけでなくsafety helmetと書き、保護具であることを明示
  • 期間や理由を一行で足す

    • Today only, During demolition work など時間軸を明確にする

短くても伝わる例文を挙げておきます。

  • Wear safety helmet and safety shoes in this area.

  • High place work in progress. Do not stand under the load.

  • Use fall protection when working at height.

現場で英会話レベルまで目指す必要はありませんが、看板一枚が事故と訴訟リスクを左右することは意識しておくとよいです。辞書の単語だけで作るのではなく、「誰が何をしてはいけないのか」「何を必ずしてほしいのか」を日本語で整理してから英訳する流れを標準ルールにしておくと、外国人作業員との安全レベルをそろえやすくなります。

設計図英語と建築パース英語図面レビューで止まらないための表現集

図面レビューで「そのplanはdrawingのこと?layoutのこと?」と聞き返された瞬間、打合せの空気が一気に重くなります。ここをきっちり整理しておくと、海外レビューのストレスが目に見えて減ります。

私の視点で言いますと、設計事務所やゼネコンの若手が一番つまずくのは「どの単語を図面名に印字するか」です。

設計図や平面図を英語でどう書くかplanとdrawingとlayoutの線引き

ざっくり訳しても通じますが、プロ同士のやり取りでは役割ごとに言い分けた方が安全です。

用語 現場での使い方の目安 典型的な表記例
plan 上から見た計画図、平面図レベル Floor plan, Site plan
drawing 図面一般、図番管理の単位 Architectural drawing A-101
layout 機器配置や家具配置に焦点 Furniture layout, Equipment layout

実務では、図面タイトルは「種別+drawing」で締めておき、図面内のビューネームにplanやsectionを使うと混乱しにくくなります。

  • A-101 Architectural floor plan

  • E-201 Lighting layout drawing

のように、図番・専門分野・内容をセットで書くのが国際案件では鉄板です。

パース建築英語の表現perspectiveとrenderingのどちらを使うか

3Dに関しても単語の選び方で期待値が変わります。

表現 ニュアンス 使う場面
perspective 一般的な「遠近図」、スケッチも含む 形状確認、ボリューム提案
rendering マテリアルや照明まで描き込んだ完成イメージ デザイン承認、販売資料

クライアントにラフな検討案を送るのに、ファイル名だけを“final rendering”としてしまうと「これで決定レベル」と受け取られがちです。検討中なら、

  • conceptual perspective

  • preliminary rendering

のように、一段弱いラベルをつけておくと後の設計変更がスムーズになります。

建築設備設計を英語で説明するときに避けたい和製英語ユニットバスなど

設備系は和製英語の地雷が多く、そのまま図面や仕様書に乗るとトラブルの温床になります。

和製表現 直訳した時の問題 実務で安全な言い換え例
ユニットバス unit bathではまず通じない modular bathroom unit, prefabricated bathroom unit
PS(パイプスペース) pipe spaceは曖昧 pipe shaft, service shaft
EVホール EVは国により意味がぶれる elevator lobby

特にモジュールバスは、追加費用や防水範囲の認識ズレに直結します。仕様書冒頭に

  • modular bathroom unit (hereinafter referred to as “MBU”)

と定義しておき、図面中は略語MBUで統一する運用がよく取られます。

設備設計を説明するメールでも、

  • mechanical equipment layout

  • plumbing riser diagram

  • fire protection system drawing

と、何の系統を示す図面なのかまで書き切ることで、海外レビューでの「その図はどの設備の話か」という往復を一段減らせます。

メール契約仕様書でそのまま使える建設英語ペルソナ別の書き分けテンプレ

現場も設計も営業も、「伝えたつもり」が英語でズレると、一瞬で工期とコストが吹き飛びます。ここでは、メールや契約書にそのまま貼り付けて使える表現だけを、職種別にまとめます。

私の視点で言いますと、ポイントは「短く・一義的・契約文に耐えられるか」の三つです。

現場監督向け工事開始中断凍結再開を英語で連絡するフレーズ

現場でまず整えておきたいのが、工事ステータスの言い方です。あいまいな表現は追加費用トラブルの原因になります。

主なステータス表現を整理します。

日本語 安全な英語表現 メールでの一文サンプル
工事開始 start of construction We will start construction on 5 March.
着工済み construction has commenced Construction has already commenced on site.
一時中断 temporary suspension of work We request a temporary suspension of work due to safety concerns.
凍結 project is put on hold The project is put on hold until the new budget is approved.
再開 resume construction work We plan to resume construction work next Monday.

特に注意したいのが「中止」です。

  • cancel the project: 契約自体を取り消すレベル

  • terminate the contract: 契約解除

  • stop work on site: 現場作業のみ停止

現場メールでは次のように書き分けると誤解を防げます。

  • 作業だけ止める場合

    We need to stop work on site due to heavy rain.

  • 契約を打ち切る場合

    The client has decided to terminate the contract.

安全掲示や日報でも、suspend, resume, completeの三つを軸にフレーズを統一しておくと、外国人作業員にも伝わりやすくなります。

設計事務所向け設計変更建設コスト建設スケジュールを伝える定番表現

設計側のメールで事故が多いのは、設計変更とコスト影響の伝え方です。建築図面レビューで詰まる原因の多くが、ここにあります。

よく使う表現を用途別に整理します。

用途 推奨表現 ポイント
設計変更 design change / design revision changeは大きな変更、revisionは図面レベルの修正に使いやすい
仕様変更 change in specification specだけだと口語寄りになる
コスト影響 impact on construction cost costだけより明確
工期影響 impact on construction schedule delayだけにしない
VE提案 value engineering proposal VEを略語だけで書かない

実際のメール例です。

  • 設計変更の通知

    We propose a design change that will reduce the construction cost.

  • コストとスケジュールへの影響提示

    This revision has an impact on both construction cost and schedule.

  • クライアント承認待ちの表現

    Please review and approve the attached design revision before we proceed.

建築パースの提出時は、次のように書くと海外レビューがスムーズになります。

  • Please find attached the updated architectural rendering for your review.

「image」や「drawing」だけだと、どの資料か分からなくなるため、architectural drawing, structural drawing, MEP drawingと種別までセットで書く習慣を持つと安全です。

建設コンサル人材会社向け求人票やプロジェクト概要で使う建設業英訳テンプレ

建設会社や建設コンサルタント、人材会社がぶつかるのは、「会社概要と求人票を英語でどう書くか」です。ここをあいまいにすると、海外クライアントから事業範囲を誤解されます。

まず、会社種別の言い分けです。

日本語表現 英語表現の一例 説明に向く場面
総合建設業 general construction company ゼネコン全般
土木建設業 civil engineering and construction company インフラ系が主力の会社
建設コンサルタント construction consulting firm / engineering consulting firm 調査・計画・設計が中心
測量会社 surveying company 測量専業を明示
建築設計事務所 architectural design office / architectural firm 意匠・構造・設備の設計主体

求人票では、職種名の表現も重要です。

  • 施工管理職

    construction site manager / construction supervisor

  • 土木技術者

    civil engineer

  • 建築意匠設計

    architectural designer

  • 設備設計

    building services engineer / mechanical and electrical (M&E) engineer

プロジェクト概要では、次のテンプレをベースにすると情報が漏れにくくなります。

  • We are a general construction company specializing in commercial building projects.

  • We provide construction consulting services from feasibility study to detailed design.

  • The project involves the construction of a 10-story office building and related civil works.

このレベルまで会社種別と業務範囲を英語で握っておくと、契約書やRFPの読み書きでも迷いが減り、不要なリスク説明に時間を取られずに済みます。

略語とカタカナに潜む建設英語の落とし穴BT E V S U S…プロジェクトで何が起きているか

「単語は合っているのに通じない」「図面レビューだけ妙に時間が溶ける」。現場で耳にする原因の多くが、略語とカタカナ表現のズレです。私の視点で言いますと、ここを整理するだけでトラブルの3割は減らせます。

construction略と建設会社の英語略称Co Ltdを付ける前に決めておくこと

会社名や社内資料でありがちなのが、constructionを安易に略してしまうケースです。

よくある表記 相手の受け取り方のリスク
ABC Construction Co., Ltd. 最も無難、事業内容も伝わりやすい
ABC Const. Co., Ltd. 国や業界によっては「?」となる
ABC Constr Co., Ltd. 契約書では避けた方が安全

ポイントは正式名称と略称をプロジェクト開始時に決めて共有することです。

  • 会社概要や契約書 → ABC Construction Co., Ltd. で統一

  • 図面タイトルや図面枠 → ABC Const と略す場合は、図面内に略語リストを必ず記載

  • 建設会社なのか建設コンサルタントなのか曖昧な場合は、companyではなくconstruction company / construction consulting firmまで書き分ける

この一手間をサボると、入札書類で「別会社扱い」されるリスクまで出てきます。

図面の略語が原因で起きた実際のヒヤリハット事例とスタイルガイドの作り方

図面上の略語は、建設現場の共通言語である一方、国際案件では事故の火種になります。典型的なヒヤリハットがBTやEV、SUSです。

略語 日本側のつもり 海外メンバーが想像したもの
BT 浴槽(bathtub) 加圧タンク(booster tank)
EV エレベーター Electric vehicle用設備と誤解
SUS ステンレス Suspended(吊り)と読み違え

こうした食い違いを潰すために、プロジェクト単位でスタイルガイド(用語集)を用意しておくと効果が大きいです。

  • 図面先頭か共通フォルダに「Drawing Abbreviation List」を作る

  • 英語・日本語・意味・適用範囲を1行で整理

  • 仮設工事、建築設備、土木構造など分野ごとにシートを分ける

  • construction siteやtemporary worksのような、安全に直結する用語はレビュー時に必ず口頭確認するルールを入れる

これだけで、国ごとに違う辞書を引いてバラバラの解釈をされるリスクを抑えられます。

construction読み方カタカナと和製カタカナ英語の整理コンストラクションだけでは足りない理由

発音やカタカナ表記が原因で話が噛み合わないケースも少なくありません。constructionの読み方を「コンストラクション」と覚えるだけでは足りないのは、和製カタカナの影響が強すぎるからです。

  • unit bath → 英語話者にはほぼ通じず、modular bathroom unitなど説明的に言い換える

  • auto-lock → 日本のマンションで多用されるが、access control systemなどに直す

  • steel sash → 海外ではmaterialとframeを分けて表現するのが一般的

下記のように整理しておくと、設計事務所や建設会社の若手でも迷いにくくなります。

日本でのカタカナ 危険ポイント 安全な英語表現例
コンストラクション 名詞なのか会社名なのか不明瞭 construction work / construction company
ユニットバス 和製英語 modular bathroom unit, prefabricated bathroom
オートロック 仕組みが伝わらない access control system, entry security system

現場監督や設計者が発音を完璧にする必要はありませんが、どのカタカナが和製で、どの単語はそのまま海外の辞書に載るのかを意識しておくだけで、メールも図面レビューも驚くほどスムーズになります。

辞書どおりが通用しない場面建設英語で本当に避けるべき表現と古い常識

現場で汗をかいてきた人ほど、「辞書に載っているから安心」という感覚が一番危ないと感じているはずです。ここでは、契約・メール・図面でトラブルの火種になりやすい表現だけを絞り込んで整理します。

buildだけで十分はどこまで本当か契約文書で問題になるケース

日常会話ならbuildだけでほぼ乗り切れますが、契約にそのまま持ち込むと一気に危険ゾーンに入ります。

私の視点で言いますと、特に問題になるのは次のようなケースです。

危ない書き方 相手がこう受け取るリスク 安全な書き方の例
The Contractor shall build the works. 何をどこまで含むのか不明確 construct and complete the works including all temporary works
The Contractor shall build the building. 設備・外構が範囲外と解釈される可能性 design, construct, test and commission the building and associated facilities
All structures shall be built by… 製作か据付かが曖昧 fabricate, erect and install all structures

ポイントは「build一発で済ませず、工程や範囲を動詞で分解する」ことです。

  • construct:土木・躯体・構造物を築造する

  • erect:鉄骨やタワークレーンなどを「建て起こす」

  • install:設備や機器を据え付ける

  • commission:試運転して引き渡せる状態にする

工事請負契約や仕様書では、これらを組み合わせて「どこまで責任を負うか」を明文化しておかないと、追加費用や保証範囲の争点になります。

under constructionで済ませていい説明と必ず補足が必要な説明

under constructionは便利な表現ですが、「それだけ」で終わらせていい場面は意外と限られます。

under constructionだけで足りる場面

  • 現場周辺の看板やWebサイトの簡単な告知

    • The building is under construction.
    • This area is under construction.

補足が必須になる場面

  • 工程説明・遅延理由の報告

  • 安全掲示・立入禁止の表示

  • 引き渡し条件の説明

シーン NGに近い言い方 プロが実務で書く言い方
工程説明 The bridge is under construction. The bridge is currently under construction and scheduled for completion in March 2026.
遅延報告 The project is still under construction. The project is still under construction due to design changes in the foundation works.
安全掲示 Under construction. Construction in progress. No entry. Authorized personnel only.

特に安全掲示では、動詞と禁止文をセットにすることが重要です。No constructionだけだと「工事がない」という意味に読まれかねず、外国人作業員に本気で伝わりません。Construction in progress, No entry.のように、「何が行われていて、何を禁止しているか」を一気に示す運用が各現場で採用されています。

現場で使われているが国際案件では誤解されがちな表現一覧

日本の現場では当たり前でも、海外のクライアントや作業員には正反対に伝わる表現がいくつもあります。

日本でよく使う表現 国際案件でのリスク 安全な代替表現の例
temporary construction 仮設全般か、一時的な構造物だけか曖昧 temporary structures / temporary facilities / temporary worksを使い分ける
unit bath 和製英語でほぼ通じない modular bathroom unit / prefabricated bathroom unit
No construction 「工事は行われていない」と読まれる Construction in progress. No entry.
BT(図面略語) bathtubかbooster tankか判別不能 drawing内にAbbreviation listを入れ、BT(bathtub) / BST(booster tank)のように分離
EV elevatorかelectric vehicleか分からない ELV(elevator)とEV(electric vehicle)を明確に分ける
SUS stainless steelのつもりが通じにくい stainless steel (SUS304)のように材質記号を括弧で追記

こうした誤解は、スタイルガイドや用語集を最初に決めて共有しておくかどうかでほぼ防げます。

  • 契約や仕様書

    → temporary facilitiesはどこまでを指すかを定義欄に明記

  • 図面一式

    → Abbreviation listを必ず先頭または表紙裏に掲載

  • 安全掲示・現場案内

    → No constructionのような紛らわしい単語一語表現を使用禁止にする

建設のプロジェクトは、言葉一つで追加費用が発生したり、安全性が左右されたりします。辞書や英和・和英辞典に載っている「意味」だけで安心せず、どの場面でどう誤解されるかまでをセットで設計しておくことが、国際案件では最低ラインのリスク管理になってきています。

今日からできる建設英語の運用ルール作り小さな仕組みで大きなトラブルを防ぐ

海外案件で怖いのは、「辞書的には合っている英語」が原因で、現場や契約が止まってしまうことです。ここでは、今日から始められて、現場監督も設計も営業も巻き込める運用ルールだけに絞って整理します。

プロジェクトごとの建設英語用語集スタイルガイドの作り方

私の視点で言いますと、プロジェクトごとの用語集づくりは安全書類と同じレベルの必須ツールです。まずは次の3ステップで十分です。

  1. 図面・仕様書・契約書・安全掲示で頻出する単語を洗い出す
  2. 英語表記・略語・カタカナ読み・使う場面を1行にまとめる
  3. 関係者全員でレビューして「これ以外は使わない」と決める

代表的な項目を表にすると、現場で共有しやすくなります。

項目 内容の例 要注意ポイント
用語 temporary structure 仮設か恒久かを必ず備考で明記
略語 BT 浴槽かポンプか紛らわしいので用途をセットで記載
表記のルール construction site / job site プロジェクトごとにどちらかに統一
禁止表現 No construction 「工事が無い」と読まれないよう登録禁止

特に仮設関係は、temporary structure / temporary construction / temporary facilitiesの線引きをこの表の備考欄で明示しておくと、「どこまでが契約範囲か」で揉めにくくなります。

機械翻訳と人の目を組み合わせるときに建設分野ならではのチェック観点

翻訳に機械を使うのはもはや前提ですが、建設系ならではの“人が見るべきポイント”を決めておかないと危険です。最低限チェックしたいのは次の4つです。

  • 構造・設備の専門用語

    unit bathをそのまま訳していないか、modular bathroom unitのように意味が伝わる表現になっているか確認します。

  • 安全・禁止の表現

    No constructionのように、意図が逆に伝わる看板が出ていないかを必ず目視します。

  • 数量・範囲・責任分担

    temporary constructionの範囲、追加工事、保証期間など、請負金額に直結する部分は人が原文と対でチェックします。

  • 古い定型句の混入

    工期説明でunder constructionだけで済ませていないか、completion dateやmilestoneを補足しているかを確認します。

機械翻訳にかけたあと、上記の観点だけを赤ペンチェックする運用にすると、英語が得意でない現場監督でも「ここだけは見る」という役割を持てます。

現場設計営業が同じ建設英語を話すための社内共有フォーマット例

社内で言葉がバラバラだと、外向きの資料も必ずブレます。おすすめは、職種ごとに見る欄を決めた1ページフォーマットです。

  • 1行目:プロジェクト名 / 国・地域

  • 2行目:会社種別の英語表記(construction company / civil engineering and construction companyなど)

  • 3行目:図面で使う略語リストへのリンク

  • 4行目:安全掲示テンプレへのリンク

  • 5行目:メール・契約書で使う定型フレーズ集へのリンク

運用のコツは次の通りです。

  • 現場監督向け

    工事開始・中断・再開のフレーズと、安全標識のテンプレだけを抜き出して掲載。

  • 設計担当向け

    plan / drawing / layoutの使い分け、perspective / renderingの表記ルール、設備系の和製英語の代替表現を中心にまとめます。

  • 営業・コンサル向け

    construction companyかconstruction consulting firmかなど、会社概要・求人票での名乗り方を具体的な例文付きで整理します。

このフォーマットをプロジェクト立ち上げ時の必須資料にしておくと、「図面ではBT、営業資料では別の略語」などの食い違いが一気に減ります。小さな表ですが、現場と海外クライアントの間に一本、太い通訳の柱を立てるイメージで整えてみてください。

この記事を書いた理由

著者 – 小野義宏

建設業界の企業サイトや会社案内、求人ページの制作を手がける中で、「construction=建設」だけで済ませた結果、信用を損ねる場面を何度も見てきました。ここ5年だけでも、建設・土木・設備系で30社以上を支援しましたが、英語表記が原因で海外案件の問い合わせが止まっていたケースが少なくありません。ゼネコンではないのに“○○ Construction Co., Ltd.”と名乗り、実態はリフォーム中心だったため、海外パートナーから「契約範囲が違う」と指摘された企業もあります。別の現場では、外国人作業員向けの安全標識に“No construction”と掲示してしまい、立入禁止エリアに入られかけたこともありました。マーケティングと集客の支援を続ける中で、「英語の一語」が売上や安全を静かに削っている現実を何度も見ています。その経験を整理し、辞書では拾えない建設英語の実務的な「線引き」を、一度体系的にまとめておきたいと考え、本記事を書きました。