顧客離れに悩む飲食店の対策と値上げに負けない集客術を現場目線で徹底解説

ビズブログ

あなたの店の客足が落ちている理由は、料理の味でも立地でもなく、「値上げ」と「説明」と「見せ方」のズレかもしれません。外食高すぎると言われ、外食をやめたという声が増える中で、なんとなく値上げを我慢したり、こっそり価格改定したりすることは、静かに顧客離れを進行させます。問題は値上げそのものではなく、どのメニューをどれくらい上げるか、その理由をどう伝え、MEOやSNS、クチコミと一体でどう設計するかです。

本記事では、飲食店の顧客離れのサインの見抜き方から、メニュー構成と価格設定の実務、値上げお知らせ例文とNG告知、常連客との距離感、値上げ後3か月のフォロー施策、さらにGoogleマップやSNSを使った集客対策までを、現場目線で一気通貫で整理します。感覚ではなく、客層・客足・クチコミの変化を指標で捉え、潰れない価格と安定した来店を両立させるロードマップを提示します。今のやり方を続ければ、気づかないうちに「値上げしすぎの店」「なんとなく遠ざかる店」に分類されます。この先を読むかどうかが、今日の値上げ不安を終わらせるか、長期の客離れリスクを抱え続けるかの分かれ目です。

  1. 顧客離れが飲食店で起きる店と起きない店の決定的な違いとは?
    1. 顧客離れが加速するときのサインをチェックする(客足・客層・クチコミ)
    2. 「外食高すぎる」と言われる時代に飲食店へ求められる価値の変化
    3. 間違った値上げと沈黙で生まれる“比較心理”や“不信感”の連鎖
  2. 飲食店で顧客離れが発生する5つの要因と値上げとの関係を冷静に分解する
    1. 値上げそのものではなく説明不足や変化のズレが顧客離れの本質
    2. 価格設定やメニュー構成で感じる“割高感”と“コスパ崩壊”のタイミング
    3. 常連客が店を潰す場合や常連が来なくなった寂しさの背景
    4. 天候や季節や立地など外部要因と自店要因を正しく切り分ける視点
  3. 値上げで顧客離れしない飲食店が実践しているメニューと価格の具体的な設計術
    1. 値上げする対象メニューの選定基準や値上げ率の目安をランチやディナー別で考える
    2. 飲食店値上げしすぎと感じさせない看板商品やサブメニューの役割分担
    3. 外食をやめたくならない“満足度キープ”や付加価値(量・盛り付け・限定メニュー)の工夫
    4. 原価や人件費から逆算した潰れない価格設定と利益確保のライン
  4. 顧客離れを防ぐための価格改定お知らせと告知のリアルな成功事例
    1. 飲食店値上げお知らせ例文や失敗するNG告知パターン集
    2. 告知の時期や方法を分けて考える(ポスター・メニュー・SNS・LINE・Googleビジネスプロフィール等)
    3. 値上げをこっそり行った店で実際に起きたトラブルやクチコミ悪化の仕組み
    4. 値上げ理由と今後の約束をセットで伝えて生まれる“応援消費”の力
  5. 価格だけで止められない顧客離れをサービス品質や接客力で引き戻す方法
    1. ダメな飲食店経営者と思われる言動とスタッフの離職が客離れに直結する理由
    2. 常連客を増やす飲食店の接客力や常連トラブルを防ぐルール作り
    3. 値上げ後の不満を次回特典や限定メニューでポジティブに転換するコツ
    4. スタッフ教育やオーダー効率化でサービス品質と利益を同時に守る
  6. 値上げ後3か月が勝負!顧客離れを防ぐためのフォロー施策や再来店キャンペーン
    1. 値上げ後の来店頻度や客層の変化を簡易指標でモニタリングする実践法
    2. テイクアウトやデリバリーで外食できない層を取り込むアイデア
    3. クーポンやチケットやスタンプカードで次回の来店理由を用意
    4. 小規模アンケートとクチコミ依頼でサービス改善やMEO対策を同時実行
  7. 失敗から徹底解剖!途中まで順調だったのに顧客離れが起きた飲食店値上げのケーススタディ
    1. 初回値上げは成功しても二度目の一律値上げで崩れた飲食店の構造
    2. 原価が上がったから仕方ない、そのまま伝えて失敗するNGパターン
    3. 常連の声だけを優先し新規客の比較心理を見落として起きる落とし穴
    4. どこで軌道修正すべきか?現場で見逃しやすいチェックポイント
  8. 顧客離れと戦い抜く飲食店のためのMEOやSNSを活用した集客対策実践ガイド
    1. 値上げと同時に始めるMEO対策やGoogleマップ情報の整備ポイント
    2. 外食高い行けない層の再検索を掴むクチコミや写真の工夫
    3. SNSとGoogleビジネスプロフィールの投稿で季節やキャンペーン情報を発信する方法
    4. 予約数25%増や検索表示3.8倍などローカル集客の成功事例に学ぶコツ
  9. ここから先は一人で悩まない!プロに相談すべき顧客離れや値上げの境界ライン
    1. 自力対策の限界と相談が早い方がいい症状の見分け方
    2. SEOやMEOやSNS運用を一気通貫で見直しリスクを回避する方法
    3. 中小飲食店がマーケティング専門家と組む際の選び方やチェックポイント
    4. 著者が見てきたローカルビジネスの進化と今後の飲食店経営で大切な視点
  10. この記事を書いた理由

顧客離れが飲食店で起きる店と起きない店の決定的な違いとは?

同じ原価高騰でも、客足が雪崩のように落ちる店と、値上げ後も売上を守る店がはっきり分かれています。違いはセンスではなく、「変化をどう設計し、どう伝えるか」というごく現実的な経営の技術です。

まずは、現場で見えている差を整理します。

項目 顧客離れが起きる店 顧客離れが起きにくい店
値上げの伝え方 こっそり変更、説明なし 事前告知と理由説明を徹底
メニュー 一律でじわじわ量・質を削る 看板商品は死守しつつ一部だけ調整
常連対応 値上げ反対に押されて身動き取れず ルールを決めてフラットに対応
デジタル GoogleマップやSNS放置 価格変更や告知を即時反映
現場の接客 スタッフが疲弊・笑顔が消える 忙しくても声かけと説明を徹底

私の視点で言いますと、ローカルの飲食店で長く結果を出している店舗ほど、「価格・サービス・情報発信」の三つをワンセットで考えています。

顧客離れが加速するときのサインをチェックする(客足・客層・クチコミ)

気づいたときには遅い、という事態を防ぐには、早期のサイン拾いが欠かせません。

  • 客足

    • 曜日別の売上が、特定の曜日からじわじわ落ちる
    • 雨の日や暑い日だけでなく、天候が良い日も回復しない
  • 客層

    • 新規客が明らかに減り、顔なじみばかりになる
    • グループ利用が減り、単価の低い一人客ばかりになる
  • クチコミ

    • 「前より高くなった気がする」「量が減った」のコメントが増える
    • 星の平均が4.0台から3点台に落ち、写真投稿も止まる

特にGoogleマップで「いつの間にか高くなった」と書かれた店は、その後の問い合わせ数や予約数が目に見えて落ちるケースが多く、“こっそり値上げ”は最悪の打ち手になりがちです。

「外食高すぎる」と言われる時代に飲食店へ求められる価値の変化

今の外食は、単に「お腹を満たす場所」ではなくなっています。家計が厳しい中でお客さまは、次のような視点でシビアに比較しています。

  • 同じ価格なら

    • 味だけでなく、接客や居心地、提供スピードまでひっくるめた総合満足度
  • 少し高くても

    • 「ここで食べる理由」があるかどうか(手作り感、ライブ感、店主のこだわり)
  • チェーン店との比較

    • 「この価格ならチェーンでいい」と思われた瞬間に、個人店は選択肢から外れる

特にランチは「ワンコインから800円台」など、エリアごとに“体感ライン”があります。このラインを超えるときに、一口目の感動や満腹感、ちょっとした特典を用意している店は、「外食をやめた」層の中からも選ばれ続けています。

間違った値上げと沈黙で生まれる“比較心理”や“不信感”の連鎖

顧客離れを決定づけるのは、値上げそのものではなく、次の3ステップです。

  1. 沈黙したまま値上げする
    • メニューだけ書き換え、説明も掲示もなし
  2. お客さまが他店と比較検索を始める
    • 「近く ランチ コスパ」「駅名 居酒屋 口コミ」などで一斉に比較
  3. GoogleマップやSNSで不信感が可視化される
    • 「量が減ったのに高くなった」「説明がないのが残念」などの投稿が蓄積

この流れに入ると、常連客の中からも足が遠のく人が出てきます。よくあるのが、「常連が店を潰す」パターンです。

  • 値上げに強く反対する常連に遠慮して価格を据え置く

  • その分、原材料や人件費を削るしかなくなり、料理の質が落ちる

  • 新規客が「コスパが悪い店」と感じてリピートしない

  • 常連も徐々に来店頻度が下がり、気づけば誰も残っていない

常連に寄りかかり過ぎると、「常連はいるのに売上が減る」というねじれが起きます。価格とサービスと情報発信をセットで設計し、「応援してくれる常連」と「価値を理解してくれる新規」が両方残る状態を作ることが、これからの飲食店には欠かせません。

飲食店で顧客離れが発生する5つの要因と値上げとの関係を冷静に分解する

「最近ちょっと客足が悪い」が、気づいた時には手遅れになるのが飲食店の怖いところです。多くの現場を見てきた立場から整理すると、離れていく理由は次の5つに集約されます。

  1. 説明不足による不信感
  2. 価格と体験のズレ
  3. 常連との距離感ミス
  4. 外部環境ショック(物価・天候・立地変化)
  5. 複数要因の“じわじわ合成ダメージ”

まずは、それぞれを値上げとの関係で分解していきます。

値上げそのものではなく説明不足や変化のズレが顧客離れの本質

現場でよくあるのは、原材料や人件費の高騰で「黙って価格だけ上げる」ケースです。お客様は値上げ自体よりも、次のようなギャップに敏感に反応します。

  • いつの間にか高くなっていた

  • 量やクオリティも同時に下がった

  • 店内に理由の説明が見当たらない

私の視点で言いますと、値上げ後も客足が落ちなかった店舗は、例外なく「理由の共有」と「変えない部分の宣言」を徹底していました。

価格設定やメニュー構成で感じる“割高感”と“コスパ崩壊”のタイミング

同じ値上げでも、「高くなったけどまだ来る店」と「もう行かない店」に分かれます。境目になるのは、価格と体験のバランスです。

状態 お客様の感覚 具体的なシグナル
まだ許容範囲 少し高いが納得できる 単価アップでも来店頻度ほぼ維持
割安感ゼロ 普通、特別感はない サイドメニューの注文が減る
コスパ崩壊 この価格なら別の店に行く 来店頻度と客単価が同時に下がる

特にランチ帯は、ワンコイン〜1,000円の「心理ライン」を越えた瞬間に、会社員がそもそも外食をやめるきっかけになりやすいです。値上げ前後でセット構成や量を変え過ぎると、一気にコスパ崩壊と判断されます。

常連客が店を潰す場合や常連が来なくなった寂しさの背景

常連は店の財産ですが、扱いを間違えると大きなリスクにもなります。

  • 値上げのたびに強く反対される

  • 一部の常連だけ特別価格や裏メニューを続ける

  • 常連の声だけを聞き、新規客の反応を無視する

この状態が続くと、値上げができずに原価だけが上がり、料理の質を落としてしまいます。結果、口コミで新規が減り、常連頼みの売上もジリジリと下がっていきます。

一方で、「常連が来なくなった寂しい」という相談の裏側には、接客担当の変更や営業時間変更、喫煙ルールの変更などの“生活リズムのズレ”が隠れていることが多いです。常連の来店頻度が落ちたタイミングで、小さな変化を振り返ってみることが重要です。

天候や季節や立地など外部要因と自店要因を正しく切り分ける視点

売上が落ちると、多くの経営者が「景気が悪い」「物価高だから」とまとめてしまいます。しかし、外部要因と自店要因を分けて考えないと、打ち手を誤ります。

要因タイプ 代表例 チェックのポイント
外部要因 天候不順、季節要因、周辺オフィスの移転 近隣店舗も同じ傾向かを確認
自店要因 値上げ、メニュー変更、スタッフ交代 自店だけ口コミ評価が下がっていないか

たとえば、雨の日や猛暑で客足が落ちるのは避けられませんが、同じエリアの他店がそこまで落ちていないなら、原因は店側にあります。Googleマップの口コミ推移や常連の来店頻度を、値上げ日やメニュー改定日と照らし合わせると、どこから自店要因が強まったかが見えてきます。

顧客離れは、突然の大事故ではなく、こうした小さな要因の積み重ねで進みます。まずは「説明」「価格バランス」「常連との距離」「外部と自店の切り分け」という4つのレンズで、自分の店を一度冷静に診断してみてください。

値上げで顧客離れしない飲食店が実践しているメニューと価格の具体的な設計術

「値上げしても、なぜあの店だけ満席なのか」。ここを外さない店は、感覚ではなく“設計図”でメニューと価格を組み立てています。ポイントは、原価計算より前に「お客さまの財布と心理」を読むことです。

値上げする対象メニューの選定基準や値上げ率の目安をランチやディナー別で考える

ランチとディナーでは、客の心理がまったく違います。ランチは「早い・安い・お腹いっぱい」、ディナーは「雰囲気・体験・会話の場」です。

ランチでの目安は、15%以内の小刻み改定が現場感覚としての限界ラインです。ディナーは、コースやアルコールを絡めて20%前後までなら内容次第で受け入れられやすいと感じます。

選定基準は次の通りです。

  • 来店率を支える主力セット

  • 原価高騰が直撃している料理

  • 手間が重くキッチンを圧迫している料理

この3つを優先して見直し、サイドメニューやドリンクでバランスを取ります。

飲食店値上げしすぎと感じさせない看板商品やサブメニューの役割分担

「高くなった」ではなく「まだここは行く価値がある」と思ってもらうには、看板商品の見せ方が肝心です。

役割 具体例 値上げの考え方
看板商品 一番人気の定食・名物料理 価格は抑えめ、量や盛り付けで勝負
利益商品 一品料理・デザート・ドリンク 少し高めでもOK、説明を丁寧に
回転商品 スピードメニュー 原価率低めで客単価を底上げ

「定番は守り、周辺で利益を作る」のが王道です。看板まで一律に上げると、一気に“値上げしすぎ”のレッテルを貼られやすくなります。

外食をやめたくならない“満足度キープ”や付加価値(量・盛り付け・限定メニュー)の工夫

値段より先に削られがちなのが、量と盛り付けです。ここを雑にいじると、常連ほど敏感に気付きます。

満足度を落とさず値上げするポイントは次の通りです。

  • 主菜の量は維持し、副菜を少し整理する

  • 盛り付けを立体的にして「写真映え」で補う

  • 値上げ前後の3カ月は、季節の限定メニューを必ず用意する

特に、値上げと同時に「ちょっと豪華な限定」を1品出しておくと、「高くなったけど頑張ってるな」という応援ムードが生まれやすくなります。私の視点で言いますと、この“応援モード”を作れた店は、客足の落ち込みが圧倒的に軽いです。

原価や人件費から逆算した潰れない価格設定と利益確保のライン

最後は、数字の話です。とはいえ難しい計算ではなく、「どこまで下げたら自分の財布が空になるか」をはっきりさせる作業です。

指標 目安の考え方
原価率 単品で30~35%、ランチセットは35~40%まで
人件費比率 売上の25~30%に収まるかを月単位で確認
粗利額 1人あたりいくら手元に残るかを把握

重要なのは、「安さで踏ん張るほど、将来自分を追い詰める」という事実です。値上げを先送りした店ほど、原材料と人件費の高騰に飲み込まれ、品質を落とすしかなくなり、そこから本格的な客離れが始まります。

潰れないラインを決めたうえで、看板とサブメニューの役割分担、限定メニューによる満足度キープを組み合わせていく。これが、値上げ後も常連が席を埋め、新規が「気になっていた店」として足を運ぶための、現場ベースの設計図です。

顧客離れを防ぐための価格改定お知らせと告知のリアルな成功事例

「値上げするか、このまま赤字で走り続けるか」で夜眠れなくなっているオーナーほど、最後の一手の告知で損をしています。価格そのものより、伝え方で常連がファンにもアンチにも変わるゾーンです。

飲食店値上げお知らせ例文や失敗するNG告知パターン集

まず、現場で反応が良かった文章の型をお伝えします。

【反発が少ないお知らせ文の型】

1 行目:いつも利用への感謝
2 行目:原材料や人件費など具体的な負担増の共有
3 行目:「量や品質を落とす選択はしない」と宣言
4 行目:最小限の改定であることと実施日
5 行目:今後の約束とお願い

例文(ポスターやメニュー差し込み用)

いつも当店をご利用いただきありがとうございます。
昨今の原材料費や光熱費、人件費の高騰により、現在の価格では今と同じ品質とボリュームを維持することが難しくなっております。
そのため、大変心苦しいのですが〇月〇日より一部メニューの価格を改定させていただきます。
これからも「できる限り通いやすい価格」と「手作りの美味しさ」を両立させることをお約束します。ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

逆に、現場でトラブルを呼び込んでいたNGパターンは次の通りです。

  • 「世界的な情勢により値上げします」だけで中身がない

  • 「やむを得ず値上げします。以上。」の一文だけ

  • クーポン終了と同時に値上げをセットで告知

  • 「他店も上げているので」と他人のせいにする

告知の時期や方法を分けて考える(ポスター・メニュー・SNS・LINE・Googleビジネスプロフィール等)

告知は「1回ドン」ではなく、媒体ごとに役割を決めたほうが客足の落ち込みが小さくなります。

下記のように整理すると動きやすくなります。

媒体 いつ 役割
店頭ポスター・卓上POP 実施2~3週間前 全客への事前告知、視認性
メニュー中面の一言 実施当日以降 来店客への丁寧な説明
SNS(Instagram,X等) 2週間前~当日 常連フォロワーへの理解形成
LINE公式アカウント 1週間前 頻度高い常連への個別フォロー
Googleビジネスプロフィール 当日~3日以内 検索ユーザーへの情報更新

ポイントは「事前に店内で知らせる」「オンラインは検索されるタイミングで矛盾がない状態にしておく」ことです。メニュー表だけ変わっていて、Googleマップの価格帯や写真が古いままだと、比較心理が一気に働きます。

値上げをこっそり行った店で実際に起きたトラブルやクチコミ悪化の仕組み

私の視点で言いますと、一番危険なのは「バレないだろう」と思って黙って変えるケースです。現場では次のような流れが何度も起きています。

  1. ある日から数百円アップ、告知なし
  2. 常連が会計時に気付き、モヤっとする
  3. 直接は言わずにGoogleマップに「いつの間にか高くなっていた」と書く
  4. 星が4.0台から3点台半ばに落ちる
  5. 新規の来店検討者が「最近高くなったらしい」というクチコミを見て別の店へ

ここで致命的なのは、値上げそのものよりも「裏切られた気がする」という感情です。特にランチ帯の数十円〜数百円の変化は、会社員や学生の「外食をやめたきっかけ」になりやすいラインでもあります。

値上げ理由と今後の約束をセットで伝えて生まれる“応援消費”の力

値上げのお知らせは、実はファンを増やすチャンスにもなります。鍵は「理由」と「これからどうするか」をセットで語ることです。

有効だったパターンを整理すると次のようになります。

  • 理由の伝え方

    • 原材料名を具体的に出す(油、卵、輸入肉など)
    • 「安くするために冷凍食材に変える選択もあったが、手作りを続けたい」と選択肢を示す
    • スタッフの給与や労働環境を守る意図を正直に伝える
  • 今後の約束の内容

    • 看板メニューのボリュームや味は維持すると宣言
    • 月1回の限定メニューや季節メニューで「楽しみ」を増やす
    • クチコミやアンケートで意見を聞き、改善に使うと約束

この2つをセットにすると、「値上げされたから行かない」ではなく「この店を続けてほしいから通う」という応援消費が起きやすくなります。実際、価格改定後にクチコミ件数が増え、平均評価を維持できている店舗は、例外なくこの“約束”の部分を言葉にしていました。

価格改定は経営の防衛策ですが、伝え方次第でブランド強化にもなります。沈黙で避けるのではなく、「腹を割って話す」ことで、常連も新規も味方に付けていく段階に進んでいきましょう。

価格だけで止められない顧客離れをサービス品質や接客力で引き戻す方法

値上げ後に生き残る店は、「値段の話」より先に「人とサービスの設計」をやり切っています。財布の痛みを上回る満足体験をつくれるかが勝負どころです。

ダメな飲食店経営者と思われる言動とスタッフの離職が客離れに直結する理由

常連も新規も一瞬で冷めるのが、経営者の一言です。現場でよく見るNGパターンは次の通りです。

  • 原価や人件費の愚痴をお客さまの前でこぼす

  • スタッフを叱る声がホールまで響く

  • クレームに「うちは昔からこれでやっている」と突っぱねる

スタッフ側から見ると「ここで長くは働けない店」に分類され、離職が加速します。人が定着しない店舗は、料理やサービスのムラが増え、客足悪化に直結します。

状態 スタッフの心理 お客さまの印象
経営者が現場に無関心 やる気が続かない なんとなく雑な店
感謝とフィードバックがある もう一歩踏み込んだ接客をしようと思う 居心地が良い店

常連客を増やす飲食店の接客力や常連トラブルを防ぐルール作り

「常連が店を潰す」状況は、線引きがない店ほど起きやすいです。常連だけ特別扱いし過ぎると、新規が二度と来なくなります。重要なのは、誰に対しても一貫したルールと距離感です。

常連を増やす接客のポイントは次の3つです。

  • 初来店の情報を軽くメモし、2回目来店で名前や好みをさりげなく出す

  • 席が空いていても「今日は何時まで大丈夫です」と滞在時間を明るく伝える

  • お酒の断り方や飲み過ぎへの声掛けをスタッフ間で統一する

トラブル防止のために、バックヤードに簡易ルールを貼り出す店舗も成果が出ています。

  • 常連の割り込みは他のお客さまが見て不快になるのでNG

  • SNS投稿や写真撮影の可否をあらかじめ決めて共有

  • プレゼントや差し入れの扱い方を統一

値上げ後の不満を次回特典や限定メニューでポジティブに転換するコツ

値上げに対するモヤモヤは、「損した感覚」を上書きできるかどうかで決まります。小規模アンケートの結果でも、値段より理由の説明とフォローへの評価が高い店舗は、客足がほとんど変わっていません。

活用しやすいのは次のような仕組みです。

  • 値上げ月限定の「いつもの一品ちょい増し」サービス

  • レシートやショップカードに、次回来店で使えるドリンク半額クーポン

  • 原材料や料理工程を紹介するミニパンフレットやPOPで、価値を具体的に見せる

ここで大切なのは割引幅よりも、「この店はちゃんと向き合ってくれている」という印象作りです。

スタッフ教育やオーダー効率化でサービス品質と利益を同時に守る

サービス品質を上げつつ利益も守るには、「人にしかできない部分」と「仕組みで自動化する部分」を分けて考える必要があります。私の視点で言いますと、現場で効いているのは次の組み合わせです。

強化する領域 人が担う部分 仕組みで効率化する部分
接客 ファースト声掛け、料理説明、クレーム対応 席案内のルール化、トークスクリプト
オーダー おすすめ提案、アレルギー確認 セルフオーダーシステム、ハンディ連携
提供スピード 混雑時の優先順位判断 キッチンとの連携表、定番メニューの事前仕込み

セルフオーダーやオーダーシステムを導入した店舗では、「呼んでも来ないストレス」が減り、その分スタッフが目配りや会話に時間を使えるようになっています。結果として客単価とリピーター率が同時に上がるケースが多く、サービスと利益を両立させたい店舗には有効な選択肢です。

値上げ後3か月が勝負!顧客離れを防ぐためのフォロー施策や再来店キャンペーン

「値上げを発表した日」ではなく、その後3か月の動き方で、生き残る店と静かに客足が消える店に分かれます。ここからは、現場で本当に効いた“売上のやりくり”ではなく“関係の立て直し”の具体策だけに絞ります。

値上げ後の来店頻度や客層の変化を簡易指標でモニタリングする実践法

難しいシステムがなくても、ノート1冊で十分に変化を追えます。最低限、次の3つを毎日メモしてみてください。

  • 常連・準常連・新規の来店人数

  • 平均客単価

  • 曜日別の客数と天候

これを週ごとに眺めると、「常連は維持だが新規が減った」「雨の日だけ落ちている」といった傾向が見えます。ざっくりで構いませんが、感覚ではなく数字で見ることがポイントです。

指標 目安のチェックポイント
常連の来店頻度 月2回→月1回に落ちたら要フォロー
新規比率 2割を切るとクチコミやMEO強化を優先
客単価 値上げ後に1割以上落ちたらメニュー再設計

私の視点で言いますと、値上げ後1カ月目よりも、2~3カ月目にジワッと頻度が落ちるケースが多く、ここで気づけるかが分かれ目です。

テイクアウトやデリバリーで外食できない層を取り込むアイデア

「外食高いから行けない」という層は、完全に離れたのではなく、頻度とシーンを変えているだけです。そこを拾いにいきます。

  • ランチセットの一部をテイクアウト専用にして、店内より少しだけ量を調整

  • 晩酌用の「おつまみ3種パック」を決まった曜日だけ販売

  • 雨の日限定でテイクアウト100円引きにして天候リスクを相殺

デリバリーは手数料が重くなりやすいので、原価の安い人気メニューを軸に構成し、利益を削りすぎない設定が重要です。

クーポンやチケットやスタンプカードで次回の来店理由を用意

値上げ後3か月は、「また行く理由」をこちらから用意してあげないと、財布が締まったままになります。紙でもデジタルでもよいので、次のような仕組みを一つは入れておきたいところです。

  • 会計時に「次回ドリンク1杯無料」チケットを手渡し

  • LINEやSNSでフォローしてくれた人限定の優待クーポン

  • スタンプ5個で看板メニューハーフサイズサービス

ポイントは、利益を溶かす値引きではなく、体験を増やす特典に寄せることです。原価の低い一品やドリンクを特典にすると、お店側の手残りも守れます。

小規模アンケートとクチコミ依頼でサービス改善やMEO対策を同時実行

値上げ後の不満は、表に出ないだけで空気として溜まります。そこを先回りして吸い上げ、同時にMEOも強化していきます。

  • 会計時に「3問だけのミニアンケート」を紙かQRで依頼

    • 料理の満足度
    • 価格への納得感
    • もう1品あるとうれしいメニュー
  • 回答してくれた方に「次回使えるトッピング無料」など小さな特典

  • 満足度が高いと答えたお客様にだけ、Googleマップへのクチコミ投稿をお願い

この流れを3か月続けると、サービス改善のヒントが集まりつつ、クチコミ数と評価がじわじわ増えていきます。ローカル検索からの予約や来店が2~3割増えたケースも見られ、値上げ分を埋める「新しい客数の母数」として効いてきます。

値上げはゴールではなく、3か月かけてお客様との関係を再設計するスタートです。この期間をどう動くかで、数年後のブランドと財布事情が決まってきます。

失敗から徹底解剖!途中まで順調だったのに顧客離れが起きた飲食店値上げのケーススタディ

値上げまでは順調、財布を守るための一手のはずが、一気に客足とクチコミを削る「地雷」になる瞬間があります。ここでは、現場で本当によく起きている崩壊パターンを分解します。

初回値上げは成功しても二度目の一律値上げで崩れた飲食店の構造

よくあるのは、次の流れです。

  1. 初回はランチを30〜50円だけ値上げ
  2. 告知もしっかり行い、客足はほぼ変わらない
  3. 安心して半年〜1年後に全メニューを一律値上げ
  4. 告知はレジ前に小さな紙を貼っただけ
  5. Googleマップで「いつの間にか高くなった」「コスパ悪くなった」とクチコミが連投

このとき、常連は「前より高いけど仕方ないか」と我慢して来店頻度を落とし、新規は「近くのチェーンの方が安心」と比較して離脱します。

段階 店側の認識 お客様の本音
初回小幅値上げ うまくいった 理由も分かるし許容範囲
二度目一律値上げ まだ大丈夫 急に高くなった・割高感
数カ月後 原因不明の客足減 比較で外される店に転落

原価が上がったから仕方ない、そのまま伝えて失敗するNGパターン

原材料や人件費の高騰は事実ですが、「仕方ないので値上げします」とだけ伝えると、次のような心理が働きます。

  • 「店の都合だけ押し付けられた」と感じる

  • 「その分サービスは良くなるのか」が見えない

  • 「他店はどうなんだろう」と比較検索が始まる

NGなのは、理由だけを並べてお客様へのリターンを書かない告知です。

良い告知は、次の3点が揃っています。

  • 原価や人件費の状況を簡潔に

  • 今後も維持したい料理やサービスの具体例

  • オーナーの決意と「これだけは守る」という約束

常連の声だけを優先し新規客の比較心理を見落として起きる落とし穴

「常連さんはみんな『この味ならもっと高くていいよ』と言うから」と強気に値上げした店が、数カ月後に売上を落とすケースも少なくありません。理由は、新規やライト層の比較の物差しが違うからです。

  • 常連

    • 店の雰囲気やスタッフとの関係も含めて評価
    • 値上げ後も「応援消費」をしやすい
  • 新規・ライト層

    • 他店・チェーンとの値段と量をシビアに比較
    • 1回の印象が悪いと即「二度と行かない」判定

常連の声だけを聞いて値上げ幅を決めると、比較にシビアな層から一気に切り捨てられます。とくにランチ帯は、社内の「外食やめた」空気が広がるラインがあり、日替わりが1000円を超えるあたりで一気に慎重になる企業も見られます。

どこで軌道修正すべきか?現場で見逃しやすいチェックポイント

値上げが失敗かどうかは、数字とクチコミで早期に判断できます。私の視点で言いますと、次のチェックを3カ月以内に必ず行う店ほど回復が早いです。

  • 値上げ前後で見る指標

    • 来店回数が多かった常連の頻度(週1が月2になっていないか)
    • 単価は上がったのに売上が横ばい、または微減していないか
    • 「高い」「量が減った」系のクチコミが増えていないか
  • すぐに打てる軌道修正

    • 一律値上げをやめ、看板メニューだけでも据え置き価格に戻す
    • ランチは小幅値上げに抑え、代わりに夜のコースで利益を確保
    • GoogleビジネスプロフィールやSNSで、値上げの理由とこだわり、期間限定の特典をセットで発信

値上げは、一度決めたら終わりではなく、「3カ月間の実験」として設計する方が安全です。数字とクチコミを細かく見ながら、メニューと価格、サービスのバランスを微調整することで、財布にもお客様にも無理のない落としどころが見えてきます。

顧客離れと戦い抜く飲食店のためのMEOやSNSを活用した集客対策実践ガイド

値上げ後の客足を守れるかは、「価格」よりも「スマホ画面の中でどう見えるか」で決まります。客単価を上げた瞬間、GoogleマップとSNS上の印象を放置している店から、静かに選ばれなくなっていきます。

値上げと同時に始めるMEO対策やGoogleマップ情報の整備ポイント

まず押さえるべきは、店舗情報の徹底メンテナンスです。

  • 店名・住所・電話番号・営業時間の統一

  • 値上げ後のメニュー価格と写真を最新化

  • 定休日や臨時休業を「休業中」表示にしない

特に、値上げタイミングでの更新漏れは「ネットの情報と違う=だまされた」という心理を生み、星の評価を一気に落とします。

整備ポイント 放置したときのリスク すぐできる対策
営業時間 来店したのに閉店で低評価 月初に一括チェック
メニュー情報 体感の割高感が増幅 代表メニューだけでも更新
カテゴリ 検索で出てこない 居酒屋/焼肉などを正確に設定

外食高い行けない層の再検索を掴むクチコミや写真の工夫

家計が厳しくなると、「外食やめた人」は完全に消えるのではなく、頻度を下げて失敗しない店だけに行くモードに変わります。この層を拾う鍵が、クチコミと写真です。

  • 「コスパ」「満足度」「ボリューム」などの言葉を含むクチコミ依頼

  • 看板メニューの盛り付けが分かる斜め上からの写真

  • ランチとディナーの客単価がイメージできるセット写真

クチコミ依頼の一言例

  • お会計時に「もしよろしければ、量や価格のバランスについて率直な感想をクチコミで教えてください」と伝える

  • 卓上に「次回ドリンクサービス クチコミ画面をお見せください」と小さなPOPを置く

「量も味もこの価格なら満足」という生の言葉が数件並ぶだけで、「高い行けない」と感じていた人の再検索に自然と引っかかりやすくなります。

SNSとGoogleビジネスプロフィールの投稿で季節やキャンペーン情報を発信する方法

SNSとGoogleビジネスプロフィールをメニュー表ではなく“今来る理由”を伝える媒体として使うのがポイントです。私の視点で言いますと、予約が増えている店ほど「今日は何が得か」が一目で分かります。

投稿の軸は3つだけに絞ります。

  • 季節の限定料理と価格

  • 値上げ後も変えていない看板商品のこだわり

  • 次回来店の動機になるキャンペーン

おすすめ投稿パターン

  • 「原材料高騰でコースは500円アップしましたが、前菜とデザートを強化しました」のように値上げと価値をセットで発信

  • Googleの投稿機能で「今週限定」「雨の日サービス」など検索直後に目に入る情報を固定

  • SNSストーリーズで仕込み風景を見せ、値上げの背景にある手間をさりげなく伝える

予約数25%増や検索表示3.8倍などローカル集客の成功事例に学ぶコツ

ローカル検索を強化した飲食店では、Googleマップ経由の検索表示が数倍になり、予約数が2〜3割増えた事例が複数あります。共通しているのは、難しい広告テクニックではなく、次のような地味な積み重ねです。

成功店が徹底したこと 目的
毎月10件前後のクチコミ依頼 新着評価で不安を減らす
週2回のGoogle投稿更新 「今行ける店」の印象づけ
人気メニュー3品の写真を差し替え 価格と満足度のギャップ解消

値上げはどうしても「引き算」の印象が強くなりますが、MEOとSNSで情報発信を増やせば、「この店はまだ頑張っているから行こう」という応援目線の来店を呼び込めます。価格の話で悩み続ける前に、まずはスマホの中の店づくりから整えてみてください。

ここから先は一人で悩まない!プロに相談すべき顧客離れや値上げの境界ライン

「値上げしないと潰れる、でも上げたら客足が止まりそう」ここで立ち止まっている時点で、もう経営は“綱渡りゾーン”に入っています。どこまでが自力で踏ん張るラインで、どこからプロと組むべきかを整理します。

自力対策の限界と相談が早い方がいい症状の見分け方

まずは、次のチェックで現在地を冷静に見極めてください。

  • 3か月連続で売上が前年同月比90%を切っている

  • 値上げ後、来店回数が半分以下になった常連が3組以上いる

  • Googleマップの星が0.3以上下がり、「高くなった」「コスパ悪い」というクチコミが増えた

  • メニュー改定やサービス改善を3回以上試しても、客数が戻る気配がない

このうち2つ以上当てはまる場合、現場の工夫だけで持ち直すのはかなり厳しいゾーンです。

下記は、自力とプロ相談の目安をまとめたものです。

状況 自力で対応しやすい プロに相談した方が早い
客足の変化 曜日や天候で波がある程度 曜日問わず右肩下がりが3か月以上
クチコミ 星4以上で件数が少ない 星3台で「高い」「サービス低下」の声が目立つ
値上げ 1回目で様子見の段階 2回以上の価格改定で客層が激変
スタッフ 定着している 離職が続きサービス品質が不安定

「メニューと価格はやり切ったのに結果が動かない」ここが、自力対策の限界ラインになりやすいポイントです。

SEOやMEOやSNS運用を一気通貫で見直しリスクを回避する方法

値上げで多少の離反が出ても、新規の来店母数が増えていれば店は耐えられます。逆に、検索やSNSで見つけてもらえない状態での値上げは、首を絞めるだけです。

見直すべきは、バラバラではなく“セット”での設計です。

  • SEO

    • 地域名+業態+名物料理で検索されたときに、自店サイトや記事が上位に出るか
  • MEO(Googleマップ)

    • 写真、メニュー、営業時間、価格改定の情報が最新か
    • 「量」「雰囲気」「接客」に触れたクチコミが継続的に増えているか
  • SNS運用

    • 値上げ前後で、限定メニューや特典の案内をタイムリーに発信できているか

ローカルビジネスでは、MEO強化で検索表示が数倍になり、予約や来店が2割以上増えたケースが珍しくありません。値上げのタイミングで、これらを一気通貫で整えると、「高くなったけど行きたい店」というポジションを作りやすくなります。

中小飲食店がマーケティング専門家と組む際の選び方やチェックポイント

外部の力を借りる時に大事なのは、「ツール導入会社」ではなく「現場の売上まで見てくれるパートナー」を選ぶことです。

相談先を選ぶ時は、次のポイントを確認してください。

  • 飲食店やローカルビジネスの支援実績があるか

  • MEO、SEO、SNS、メニュー設計のどこまでを範囲として一緒に考えてくれるか

  • 「値上げしなくていい」と耳ざわりの良い提案だけしないか

  • 数字(客数、予約数、客単価、口コミ件数)で成果を語っているか

見極めポイント 危険なサイン 安心できるサイン
提案内容 ツール導入だけで終わり 店舗の強みと客層をヒアリングして戦略を作る
料金説明 効果よりも安さを強調 何をどこまでやるかと成果指標を明示
コミュニケーション 現場に来ない・オンラインだけ 一度は店舗を見て課題を共有

私の視点で言いますと、「常連を守るために値上げできず、料理の質が落ちて新規が離れた店」は、早い段階で外部の目を入れていれば救えたケースが非常に多いです。

著者が見てきたローカルビジネスの進化と今後の飲食店経営で大切な視点

ここ数年で、ローカルの飲食店は大きく二極化しています。

  • デジタルを活用し、値上げしながらもブランド価値と客数を伸ばしている店

  • 常連だけに頼り、値上げ告知もあいまいなまま、気付いた時にはクチコミと客足が同時に落ちている店

今後の飲食店経営で重要なのは、次の3点です。

  • 値上げを前提にした経営設計

    原材料や人件費の上昇を織り込み、年1回の価格改定を“当たり前の業務”として設計すること。

  • 比較されることを前提にしたブランディング

    価格だけでなく、「この料理ならここ」「この雰囲気ならここ」と選ばれる理由を明文化して発信すること。

  • リアルとデジタルの両輪でリピーターを育てること

    接客やサービスでの満足度と、クチコミ・SNS・LINEでの再来店の動機付けをセットで回すこと。

値上げと顧客離れの問題は、単なる価格の話ではなく、どんな価値をどんな形で伝え、どんなお客様に長く応援してもらうかという、経営そのもののテーマです。一人で抱え込まず、現場と数字とデジタルを横断して見られる専門家と組むことで、ようやく“潰れないライン”が現実的なものになっていきます。

この記事を書いた理由

著者 – 小野 祥宏(おの よしひろ)株式会社センタリング 代表取締役社長(CEO)

この記事を書いたきっかけは、長く支援してきた飲食店の相談内容が、ある時期から一気に「値上げ」と「客離れ」に集中しはじめたことでした。味にもサービスにも自信がある店が、値上げのやり方と伝え方を誤っただけで、常連の足が遠のき、クチコミがじわじわ悪化していく様子を、現場で何度も見てきました。
特に印象に残っているのは、原価高騰に耐えきれず、黙って値上げした結果、Googleマップの評価が下がり、検索からの新規集客まで落ち込んだケースです。一方で、値上げの前後でメニューの見せ方や告知文、MEOやSNSを設計し直した店は、客単価を上げながら客足を維持できていました。
中小の飲食店には、専任のマーケ担当がいないことがほとんどです。だからこそ、現場で結果が出た考え方と手順を、できるだけ具体的に一本の道筋としてまとめる必要があると感じ、この内容を整理しました。値上げせざるを得ない状況でも、「応援されながら続けられる店」になってほしい。それが、私がこの記事に込めた思いです。